MTRのESGについて
森トラストリート投資法人は、サステナビリティ(持続可能性)向上への取組みが、中⻑期的な本投資法⼈の投資主価値向上に必要不可⽋であると考えています。また、本投資法人が資産の運用を委託する森トラスト・アセットマネジメント株式会社においても、経営理念として「信頼性」「継続性」「他益性」「社会性」を掲げ、様々なステークホルダーと連携・協働しながら、社会経済の発展に貢献することで、本投資法人の投資主価値向上を目指しています。
ESGに関する直近の取組みについて、ご紹介します。
「E:環境」に関しては、省エネ性能の高い設備の導入等による省エネルギーと温室効果ガス排出削減、節水や廃棄物削減等による限りある資源の有効活用等、ポートフォリオにおける環境負荷低減に取り組んでおり、「紀尾井町ビル」、「仙台MTビル」、「御堂筋MTRビル」及び「ヒルトン小田原リゾート&スパ」における照明器具のLED化などの設備の省エネ化を進めました。また、環境認証・評価の取得にも取り組んでおり、「ホテルサンルートプラザ新宿」において、建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)を取得したほか、「神谷町トラストタワー」において、DBJ Green Building認証を取得しました。2024年3月末時点における環境認証・評価取得物件は合計13物件、ポートフォリオ(底地を除く)における環境認証・評価取得割合は物件数ベースで65%、賃貸可能面積ベースで約57%となりました。さらに、ESG投融資に関心を持つ投資家・レンダー層の拡大を通じた資金調達基盤の強化を企図して、グリーンファイナンス・フレームワークを新たに制定し、2023年12月には本投資法人として初となるグリーンボンドを発行しました。
「S:社会」に関しては、保有不動産の社外関係者との間に良好な関係を構築し、連携・協働していくことで、テナント満足度の向上や地域社会の持続的な発展に貢献できるように努めています。また、資産運用会社の従業員がその能力を最大限に発揮できるよう健康で働きやすい職場環境づくりに努めています。当期においては、日本赤十字社の啓発活動に協力するため保有物件へのポスター掲示を行いました。また、資産運用会社の従業員に関しては、従業員満足度調査の結果に基づき満足度向上のためのアクションプランを策定し、改善に向けた取組みを推進しています。加えて、多様性・公平性・包摂性(DEI)に配慮した職場環境の実現をサステナビリティ方針の一つとして規定するとともに、DEIポリシーを新たに制定し、常勤する全ての役職員に対しDEI研修を実施しました。
「G:ガバナンス」に関しては、資産運用会社において、利益相反の防止、リスク管理及び法令遵守を徹底する体制を構築しています。本投資法人と利害関係人との取引において本投資法人の利益が害されることを防止すること等を目的とする利害関係人取引規程を制定し、一定の条件の取引については、外部委員が参加するコンプライアンス委員会及び投資委員会による承認、並びに取締役会及び本投資法人役員会による承認を条件とする運用を行っています。また、全役職員に対して定期的にコンプライアンス研修等の教育・啓発活動を実施し、コンプライアンス意識の向上を図っています。
今後も、様々なステークホルダーの皆様からのご期待に応えながら、ESGに関する課題に対して多様な取組みを推進するとともに、積極的な情報開示を行ってまいります。